Gift Collection
MURRAL|TOKINOHA
MURRALの毎シーズンのコレクションは、クラフトマンシップへの敬意のもと成り立ちます。
ギフトコレクションは、デザイナー村松と関口がものづくりの姿勢に共鳴した職人たちと様々な表現方法を模索し、新たなものづくりの形を目指すプロジェクトです。
第一弾は、京都の陶芸スタジオ「TOKINOHA」とともに制作しました。
TOKINOHAは、日常に溶け込む温かみのある商品の展開に加え、陶芸スタジオを構えるなど陶芸を未来に繋げる仕組みづくりを行っています。
陶芸がもたらす豊かな日常をMURRALのエッセンスを加えてお届けします。
MURRAL 22SSコレクションのテーマである”GRACE”を創造するきっかけとなった、写真家ロバート・メイプルソープの写真集「Flowers」。
アパートの一室という彼の生活空間に、窓辺から差し込む自然光と朝市で仕入れた一輪の花と花瓶。
まるで日常に溶け込むような美しさを讃えたこの写真集の世界を、洋服を超えてより鮮明に表現したいというデザイナー村松と関口の想いから、TOKINOHAとの制作に至りました。
“TUKU single flower vase”には、TOKINOHAとMURRAL双方のクラフトマンシップに根付いた愛情が込められています。そっと寄り添いながら、時に作り手の鼓動はあなたの日常に豊かさをもたらせてくれる事でしょう。
どうか優雅であれ。私たちの日常よ。
TOKINOHAについて
2011年に清水焼団地にて日常づかいの清水焼をコンセプトにした工房兼ショップ「トキノハ」を開く。2021年にはトキノハの店舗と工房を一体化し、お客様とつくり手の距離を近くする、をコンセプトにした「TOKINOHA Ceramic Studio」としてリニューアル。陶芸が未来に続く持続可能な仕事になるよう様々なプロジェクトを進行中。
Product
Behind the scene
今回の制作では、TOKINOHAが展開する花器
『TUKU』シリーズにMURRALのエッセンスを加えました。
おうちで気軽にお花のある生活を楽しんでいただきたいとの思いから生まれたTUKUは、タタラ成形を用いて制作をしています。
タタラ成形とは、粘土を板状にしたもの(タタラ)を木製の筒にクルッと巻き付け、底を付けて成形する技法です。この技法は、形が曲がりやすく、巻き付けた部分が他の部分に比べて分厚くなるため乾燥のスピードに差が出てしまいます。それによって形が少し曲がってしまうことを防ぐために、10本程度の筒を束にして乾燥させ、重なった部分は全て束の内側にくるようにします。そうすることで曲がることを軽減しているのです。
通常のTUKUは、乾燥、素焼きの後に釉薬を掛けて1230度で焼成をして完成ですが、今回の“TUKU single flower vase”は、焼成の後にMURRALの柄をプリントしたシートを手作業で貼り付け、再度800度で焼成して模様を焼き付けて仕上げています。
TUKUに加えたMURRALのエッセンスは、22SSコレクションで描いたレース柄を再構築したものです。
レースの柄自体は「一輪挿しの花と花器」を表していますが、“TUKU single flower vase”では実際に好きな花を飾って頂くことで完成するという、作り手側とお客様で紡いでいくストーリーを目指しました。
TUKUのカラーは、日常の中での昼と夜をイメージした「Day White / Night black」という2色を展開。
どんな花やお部屋にも合うように仕上げました。
私たちの日常は彩りに満ちている
一日の始まりと終わり
朝と夜があるように
日々過ぎゆく時間に寄り添いながら
ささやかな一瞬一瞬が
あなたにとってかけがえのない
優雅な記憶になるようにと願いながら
Soundtrack
朝から夜へと彩りを変える風景に響く音楽を重ねて。
一瞬一瞬があなたにとってかけがえのない記憶となるようにと願いながら。