April , 2026

#9
"Veil"

Veil embroidered series

26SSコレクションより新たな刺繍ラインナップに加わった、立体スパンコール刺繍とコード刺繍を織り交ぜた複合刺繍。

テーマでもある"GLEAM = 微かな光"を、ダイレクトに反映させました。

イメージしたのは光の中を穏やかに羽ばたく羽。
それは、テーマを強く表現するのと同時に、どこか儚く繊細な職人技術をレイヤーさせた刺繍表現へのアプローチでもあります。

まるで空を舞う羽根のように、穏やかさの中にある鋭さのような。

刺繍は福井県にて製作。
スパンコールとコードによって輝きを潜める姿は、複雑な工程によって生み出されています。

スパンコール刺繍は同系色ながら、色合いを絶妙なバランスで変えて配置することにより、煌めきに奥行きを加えています。

コード刺繍により生まれる線の強さ。
複合刺繍はスパンコールとコードそれぞれ刺繍機のチューニングが必要となる為、製作も通常の倍の工程を要します。

点と線が交わることで自然と柄にリズムが生まれ、視覚的にも華やかさが描かれるのです。

アイテムはジャケットやスラックス、シャツなどを中心としたオーセンティックでシャープさを感じさせるアイテムをベースに構成。

柔らかくも内側には芯がある佇まい。
アイテム名にもある”Veil = 秘める”という意味を体現するかのようなシリーズです。

目には見えない秘めたものを、どうやって抽出し、美しさを宿すか。
これはデザインをする上で大切にしていることの1つです。

ジャケットのセットアップから生まれる繊細な力強さ。
そして、シャツとスラックスには、刺繍の調整を施し、流れるドレープの優雅さを添えています。

装飾美を讃えながらも、纏う側の心へ寄り添うVeilシリーズ。
"微かな光"というテーマだからこそ生まれ、辿り着いた表現技術です。


MURRAL
村松祐輔 関口愛弓