Seem flower lace dress (Black)

優雅なドレープから生み出される蕾のようなカッティングのケープショルダーが特徴的なレースドレス。縦のラインを意識したレースの切り替え、程よくシェイプされたウエストラインから裾に向かって緩やかに広がるエレガントなAラインのシルエット。脇側にはポケットを完備。裏地付きで透け感も気にせず着用可能。ボディジュエリーとの合わせでスタイリングにより立体感を。ドラマチックを叶えるオケージョンシーンに活躍する1着。

25SSコレクションのテーマ"Seem"を反映したコードエンブロイダリーレースは、花のようで花でない曖昧な美しさを表現している。擦りラメ糸、レーヨン糸、3ミリの極太撚りコード糸の3種類を用い、職人が独自に改良した刺繍アジャスターでセット。極太撚りコードの糸のセットだけで約1日を要し、国内で再現可能な機械は1社のみ。異なる糸を使った刺繍には、職人の高度な技術が必要だ。

「Seem」=～のように思われる・見える
1928年に植物学者カール・ブロスフェルトが発表した植物図鑑『芸術の原型』では、クローズアップで撮影された植物が無機質な雰囲気を醸し出している。植物のようでありながら、実際には植物ではないかのように見えるその姿には、奇妙な印象を受けながらも、エレガントさが感じられる。美しさは、受け手の価値観によって変わり、一見すると見過ごしがちなものにこそ隠れた美があるのかもしれない。